「世の中の役に立つことをすること。それ以外はやらないこと。」
いかにして世の中の役に立つか“だけ”を考え、
イノベーションを起こすためにシンプルで本質的な「もっと良い方法」を模索して成長し続ける、
広島のローカル企業の経営哲学。
「もっと良い方法はないか。」という経営理念を掲げ、
「大きなことを為し遂げるのなら、なおさら小さなことを大切にやり続ける = 積小為大」
をポリシーとして、30期連続で増収を実現し続ける広島県の物流企業ネストロジスティクス。
「物流が止まれば、経済が止まる」とはよく言われる言葉ですが、
物流業界はあらゆる産業にとって大動脈の機能を持つと言われてきました。
しかし、多くのメーカーや小売業界の各社は、この激動の時代を乗り越えるべく成長を志向して、
業界の枠を超えるような複合的な進化を遂げつつあり、
そのはざまに位置する物流業界は群雄割拠の時代を迎えています。
同社はこうした時代にあっても経営の軸が揺らぐことはなく、
シンプルに「世の中の役に立つことをすること。それ以外はやらないこと。」
という信念と「もっと良い方法はないか。」という理念を突き詰め続けます。
本書はこうした背景を踏まえつつ、広島県におけるローカル経営でありながら、
30年間連続で増収という突出した結果を出す株式会社ネストロジスティクスという
企業の秘密に迫ります。
著者紹介
迫 慎二(さこ・しんじ)
株式会社ネストロジスティクス代表取締役会長。1963年、広島県生まれ。1983年に上村運送有限会社(現・株式会社ネストロジスティクス)入社。1991年、株式会社ネストを設立。2001年、株式会社ネストロジスティクス代表取締役に就任、現在に至る。時代の変化と共に成長し続ける実践的な経営哲学「もっと良い方法はないか。」を掲げながら、「いつでもみんなの役に立つ」ことを信条として、常識に縛られない物流ソリューションの提供に尽力している。1997年『日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会』に加入。2001年より同協同組合の理事、中国・四国地域本部本部長、副会長を経て、2017年、会長に就任。2014年『公益財団法人 広島県トラック協会 広島支部』支部長に就任。2021年より同協会の副会長を務める。2012年、中国運輸局広島運輸支局長表彰を受賞。